鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

教員詳細

准教授

柄 武志

Takeshi TSUKA

所属
共同獣医学科
講座
臨床獣医学
教育研究分野
獣医画像診断学
主な担当科目
獣医画像診断学,産業動物臨床学

研究の概要

画像診断装置を用いた牛の様々な疾患の病態解析と診断法の確立

鳥取大学動物医療センターにおける日々の産業動物診療により得られた臨床的データならびに屠場材料を用いた基礎的データを基に,牛の蹄病や中耳炎,眼疾患などの様々な疾患における病態や発症メカニズムを解明,その新たな診断法を確立することを目指す。

牛に対するcomputed tomography (CT)およびmagnetic resonance imaging (MRI)検査風景

脳疾患をもつ子牛に対して全身麻酔を行い,CTおよびMRI検査を行っている風景

主な研究テーマ

CT検査を用いた牛の蹄病の発生メカニズムの解析

牛蹄の蹄底に生じる疾患(蹄底潰瘍など)では,末節骨・屈筋結節付近の底面における骨増生がそれに隣接する真皮層を傷害することが原因の一つとして考えられている。本研究では,CT検査を用いて,この骨増生スコアリング法を作成し,蹄底疾患発生との関連性を調査している。

牛の末節骨の骨増生は,A1・A2の状態から,屈筋結節(TF)の反軸側(AB)に最初に生じ(B1・B2,アスタリスク),徐々に軸側(AX)に拡大(C1・C2,矢印),最終的に末節骨の底面全体に波及する(D1・D2)。

超音波検査を用いた牛蹄の蹄底構造の測定精度の解析と正常値の設定

近年,牛蹄に対する超音波検査の臨床応用および蹄の健康診断における利用が注目されている。本研究では,牛蹄の蹄底構造(蹄底角質幅など)について,その超音波測定精度を肉眼的実測およびCT検査測定と比較することにより解析している。

上段が牛蹄の超音波画像,中段がCT画像,下段が肉眼写真。S1部[蹄尖],S2部[軟部層(ST)が最も厚い領域]およびS3部[屈筋結節(FT)の領域]で蹄底角質(SH)幅を測定。DP:末節骨底面。

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