鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

教員詳細

助教

尾崎 佑磨

Yuma OZAKI

所属
附属菌類きのこ遺伝資源研究センター
担当教育コース
植物菌類生産科学
教育研究分野
菌類生理生態学
主な担当科目
菌類生態学
研究に関連する高校教科

研究の概要

きのこ遺伝資源の有効活用に向けた細胞学的研究

「百聞は一見に如かず」と言いますが、目で見て形で証明することには大きな説得力があります。きのこそのものは肉眼でも認識できますが、きのこの菌糸や胞子を詳細に観察するためには顕微鏡が欠かせません。私は形態形成や菌株の評価など、きのこに関する様々な現象を細胞レベルで解明することを目的に、電子顕微鏡を用いた研究に特に力を入れて取り組んでいます。

ヒラタケのヒダ表面の電子顕微鏡画像

きのこのヒダ (赤丸) の表面は一見、滑らかに見えますが、電子顕微鏡で拡大していくと、ヒダの表面には胞子を形成する細胞が密集している様子が観察されます。ところどころに胞子も観察されます (青丸)。

主な研究テーマ

きのこを電子顕微鏡で観察するための試料作製法の開発

電子顕微鏡は肉眼では想像もつかないミクロの世界を私たちに見せてくれます。生物試料を観察すると、細胞や細胞を構成する微小な構造体を可視化できます。ある構造体が有する形には意味があり、機能を反映していると考えられています。そのため、形を正確に捉えることは非常に重要です。生物試料を電子顕微鏡で観察するためには、前処理、すなわち試料作製が必要です。きのこを一般的な方法で試料作製し、電子顕微鏡で観察すると、細胞が変形し、きのこが本来有する構造が失われることがあります。そこで私はきのこが有する真の構造を高解像度で捉えることを目的に、きのこの電子顕微鏡観察に適した試料作製法の開発に取り組んでいます。

きのこのヒダを対象に、一般的な試料作製法で処理して走査型電子顕微鏡で観察すると、細胞が変形し、表面にはシワが観察されることがあります (左)。一方、きのこに適した試料作製法で処理すると、細胞の変形は大きく抑制されました (右)。

電子顕微鏡を用いたきのこの細胞学的研究

電子顕微鏡は可視光線よりも波長の短い電子線を用いることで分解能を高め、光学顕微鏡よりも極めて詳細な観察を可能とします。例えば、細胞表面の微小な凹凸や細胞内オルガネラの膜構造などを認識することができます。そのため、たった1枚の電子顕微鏡画像には非常に多くの情報が含まれています。農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センターは世界最大級の菌株コレクションを保有していますが、電子顕微鏡技術を活用した形態学的アプローチにより、菌株の安定的保存法の確立やきのこの分類形質の評価にも挑戦しています。

きのこを構成する細胞の透過型電子顕微鏡像。

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