鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

教員詳細

助教

芳賀 大地

Daichi HAGA

所属
生命環境農学科
担当教育コース
里地里山環境管理学
教育研究分野
農林業政策学
主な担当科目
森林政策学、森林経営学
研究に関連する高校教科

研究の概要

森林と社会との持続可能な関係を追求する

森林は古来より人類に様々な恩恵を与えてきました。その範囲は経済から,文化,環境まで多岐にわたります。それにも関わらず、人類は森林を破壊し、劣化させ続けてきました。森林を持続的に管理し、その恩恵を得るためには、何が問題でしょうか。その問題を解決するために、制度や政策は何ができるでしょうか。これらの問いに対し、経済学を主な手法として、経済、政策、社会、文化、歴史といった側面から研究を行っています。

旧木下家200年の森

鳥取県日野郡日南町の旧木下家住宅裏に所在する樹齢200年とみられる人工林。現在は地域の環境教育・森林教育の場やレクリエーションの場として利用されている。森林と社会のとの関係は時代と共に移り変わり、持続可能な関係を築くための制度や政策も移り変わっていく。

主な研究テーマ

地域の森林管理の現状解明

地域における森林管理や林業は様々な主体が関わりあって現在の形が出来上がっています。森林所有者や林業事業体といった直接に森林管理や林業に関わる主体だけでなく、市町村、都道府県、国といった様々なレベルの公的機関もそれぞれ役割を担っています。さらには、生産された丸太を利用する製材工場や合板工場といった林産業の動向も大きな影響を与えます。加えて、上記に含まれないような集落や地域のネットワーク、NPO団体といった主体も大きな役割を果たします。地域の森林管理を成り立たせる要因を明らかにするために、鳥取県を中心として、各主体の実態や主体間の関係について明らかにする研究を行っています。

多面的機能に対する社会的認識と森林管理の責務の在り方

森林には多面的機能と呼ばれる様々な機能が存在します。その機能が全て同時に発揮できれば理想ですが、現実には何かの機能を優先すれば他の機能を犠牲にしなくてはなりません。さらに、多面的機能の恩恵は所有者に限らない様々な人々にも及び、立場が異なれば各機能に対する評価や実際に受ける恩恵も異なってきます。そのため、どのような森林管理を目指すかと、誰がどのような責務を負うべきかとは社会における合意形成が重要になります。このような問題意識から一般の人々の多面的機能に対する社会的認識を明らかにし、その認識から適切な森林管理の責務の在り方を検討する研究を行っています。

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