氏名 小山(こやま) 敢(かん)

所属 鳥取大学大学院 連合農学研究科(D1)

  (鳥取県林業試験場に勤務しながら社会人入学)

年齢 35歳

出身 奈良県奈良市(現在は鳥取県岩美郡国府町在住)

家族 妻、長男(4歳)、長女(0歳)

趣味 山登りと海釣り(鳥取の自然を満喫しています)

連絡 TEL: 0857-31-5384(大学、緑地防災学研究室)
        0858-85-2511(職場)          
  E-mail:koyama-k@pref.tottori.jp

                               

<研究テ−マ>

「自然斜面における表層崩壊の発生機構と地盤特性の解明」(仮題)に取り組んでいます。器用なタイプではないので、山へ行ってドロドロになって、現地調査からお刺身で食べられるデータをたくさんとって、論文を書きたいと思っています。その甲斐あってか、表層崩壊が発生する前に簡易貫入試験を行うことができました。そこから得られた地盤特性に注目して、今後の研究を発展させたいと思っております。先はまだまだ遠いです。

<研究室について>

今から10年以上前、私が大学3年生の時、初めて研究室へ挨拶に訪れると、奥村教授から
「おまえさんは何をやりたくてここへ来たんや?」
と尋ねられました。真剣な先生の表情にたじろぎながらも、
「森林水文がやりたいです。」
と答えました。もう少し具体的に説明するよう言われ、
「山を歩いている時、大雨が降ると渓流が濁流になるのに山の斜面には水は流れていません。森林斜面から渓流まで、どこを雨水がすばやく流れるのか調査したいです。」
と答えました。今から思うと、よくもぼんやりしたことを言ったものだと思います。私は、ワンダーフォーゲル部に所属していたので、1年のほとんどの休日を山で過ごしていました。雨天決行の部活の山登りの経験から、普段気になっていたことをそのまま答えたのです。奥村教授はそんな学生の興味を大切にしてくれました。1週間後には蒜山演習林へ奥村教授と調査現場選びに向かっていました。そうして修士課程まで研究することになった現象が、土中のすばやい水の流れであるパイプ流であると知ったのは、調査を開始してからのことでした。パイプ流のことなどまったく知らず開始した現地観測でしたが、雨にも負けず、風にも負けず、現場に通い続け、台風の貴重なデータをとることができました。

その詳細は、「小山敢・奥村武信(2002)1降雨に対して2回の流量増加があるパイプ流の流出機構、地形第23巻第4号561-584」をご参照ください。

 私は今春から社会人入学で連合大学院1年生になり、ちょくちょく大学へ行くことになりました。先日、新しく研究室に配属が決まった3年生が2名挨拶にきていました。
奥村教授は、
「おまえさんは何をやりたいんや?」
と、今も昔も変わらず関西弁で尋ねておられました。なんだか妙にうれしいです。
 4月から講師として来られた本田先生はまだ若くガッツの塊のような人柄なので、今後、緑地防災学研究室がますます活気にあふれることを期待しています。

<趣味の効用>

 これから就職する学生の皆さん。趣味は必要です。社会人になると、多かれ少なかれ激務・多忙が待っています。「忙」は心を亡くすと書きます。短い時間でもいいから気分転換の趣味の時間を上手に作ってください。趣味は身を助ける!!本当です。