教室の概要 薬理学は「薬と生体との相互作用により生じる現象を研究する科学」と定義されます。ヒトゲノムが解明された現在でも、生体には細胞レベル、組織レベル、個体レベルで未知の現象が数多く残っています。 近年の遺伝子工学の進歩に伴い、生体内にある神経伝達物質や外来性化学物質に対する受容体の構造が明らかになりつつあります。現在、受容体の活性化による細胞や組織の固有な応答を引き起こす情報伝達過程を調べることは、生物学における重要な課題の一つになっています。獣医薬理学教室の研究目標は、個体から遺伝子に至る様々なレベルでの薬物応答を分析し、情報伝達過程を解明することです。 |