鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

教員詳細

教授

太田 利男

Toshio OHTA

所属
共同獣医学科
講座
基礎獣医学
教育研究分野
獣医薬理学
主な担当科目
薬理学 毒性学 

研究の概要

薬を使って生体機能の謎に迫る~分子から知覚にアプローチ~

薬が生体に及ぼす作用とその作用機序を解き明かし、細胞・生体機能を調べています。主に興奮性細胞をターゲットとして、薬物作用や機能異常による病態の解明・新規治療薬のシーズとなる薬物の検索をしています。細胞機能は細胞内イオンの時間的・空間的動態の分析やイオンチャネル解析により行っています。また、遺伝子工学的手法により、受容体遺伝子クローニングやミュータント解析により、分子レベルで受容体やチャネル機能の解明を目指しています。

パッチクランプ法(上段)及びイオンイメージング法(下段)によるチャネル機能解析:侵害受容チャネル活性による細胞内カルシウムイオン増加(破線矢印の時点でカルシウムイオンレベル、赤い矢印の時点で刺激を行った)

イオンチャネル電流を測定する方法(パッチクランプ法)や細胞内イオン濃度変化について各種蛍光色素を用いた細胞内イオンイメージングを用いてイオンチャネル活性を調べ、それらに対する薬物応答を解析します。

主な研究テーマ

侵害受容体の機能と病態に関する研究

薬が生体に及ぼす作用とその作用機序を調べることにより、生体機能や病態発現のメカニズムについて研究しています。主な研究テーマは、痛みや温度センサーとしての唐辛子やワサビの辛味、ハッカの清涼成分に対する受容体(TRPV1、TRPA1、TRPM8)などに関する研究です。これらの侵害受容体やチャネルの分子機構や病態への役割について明らかにすることにより、新規鎮痛薬の検索や疼痛制御機構を解明します。

侵害受容チャネル(TRPチャネル)に対する種々の活性化調節因子による温度感覚や痛み感覚の伝導

オプション

文字サイズ

  • 標準

文字色/背景色

  • 標準
  • 白/黒
  • 黄/青