鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

学部長メッセージ

皆さんよくご存知のとおり、私達人間は非常に多くの問題点に直面しております。現在、地球上では、急激な人口増加による深刻な食料供給問題、過度な各種開発行為に起因するさまざまな環境問題が発生しています。すなわち、地球温暖化、砂漠化などの環境劣化や、生物多様性の喪失、エネルギー・水資源不足の問題などです。これらはともすれば密接に関連しあい、相乗的に悪循環のスパイラルを形成することもあり、私たちが人間らしさを堅持し続けていく上で、極めて大きな脅威となっております。

これら喫緊の課題を解決する上で、農学に対する社会からの期待は近年急速に高まっています。それは農学が食料、環境、生命に直接関わり、私たちが直面している多くの問題を解決する上で、重要かつ基礎となるすべての科学を統合したものだからです。したがって、農学の使命は人類の生存と地球環境にとって極めて重要な責務を担っており、農学の推進と発展に貢献することは、人類の生存と平和に貢献することにほかなりません。皆さん、一緒に農学を究めて人類の平和のために貢献しましょう。

本学農学部は90年を超える長い歴史と伝統を有し、着実に研究実績を挙げ、多くの有能な人材を社会に輩出してきました。鳥取という地の利を活かし、地域に密着した研究活動を積極的に進めてきました。代表的なものとして、二十世紀梨の研究、砂丘地農業研究とそれに端を発する乾燥地科学研究、菌類きのこ研究、鳥インフルエンザの研究などがあります。これらの研究は、地域の農林畜産業の振興に大きく貢献してきましたが、現在では、日本・世界をリードするより先端的・学際的な研究へと進化してきており、世界へ向けて積極的に情報発信をしています。

鳥取大学農学部では、このように長い歴史と伝統で培ってきた豊富な研究実績と、確かな研究技術を教育に活かし、しっかりとした倫理観を持ち、問題解決能力の高い、真に実力のある国際性豊かな人材の育成を進めていきたいと考えています。

鳥取大学 農学部長
田村 文男

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