鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

教員詳細

教授

安延 久美

Kumi YASUNOBU

所属
生命環境農学科
担当教育コース
国際乾燥地農学
教育研究分野
国際農業開発学
主な担当科目
国際農業開発学、開発農村社会学
研究に関連する高校教科

研究の概要

東南アジア農業・農村の多様性を理解して、社会発展に貢献する

東南アジアの国々は気候や地形などの自然条件、人種、宗教、政治体制、歴史などの社会経済条件が異なる多くの国々があります。こうした条件のもと、各国の農村部では作物や家畜を生産することで生計をたてている農家が多く存在しています。しかし、農家の多くは小規模家族経営であり、その儲けは多くありません。都市部富裕層との経済格差はひらいています。私の研究では、こうした農村社会の問題の根源となっている社会構造にフィールド調査からメスを入れて、問題解決の課題を明らかにします。また、各地域・作目にあった農業経営の改善方策を提案することを通し、最終的には東南アジアの農村に住む人々の福祉に貢献します。

主な研究テーマ

東南アジアの種籾の生産と利用にかかわる社会関係の解明

稲作生産にとって種籾は重要な投入財です。なぜなら良い種籾は発芽率もよく、たくさんの収穫を期待でいるからです。種籾の品質を良く保つことは、コメの収量や品質の維持・向上のために重要なのです。農家は種籾を農業資材店から購入するだけではなく、むしろ自分で収穫した籾を種として使ったり、近隣の農家と交換したりして、その量と質を確保しようとしています。この研究では、タイ、カンボジア、インドネシア、フィリピン、ラオス、マレーシアなど東南アジアの稲作農家が、誰からどのように種籾を入手しているか、その経済行動の背後にある社会関係に着目しています。

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