教育プログラム(獣医生理学実習)
授業名 | 獣医生理学実習 |
対象学年 | 3年生 |
回数 | 4回 |
担当教員 | 浅野 淳(鳥取大学) |
世話教員 | 志水 泰武(岐阜大学) |
実施方式:
集中(教員移動)
概要:
生物の形態や形質を規定している設計図である遺伝子は、DNAやRNAによって構成されている。遺伝子の配列情報や発現様式などを解析することによって、生物の成り立ちだけでなく、生命活動の異常たる病気の原因をも徐々に明らかにしつつある。さらに遺伝子解析の技術は、感染症や病気の診断、治療薬の開発、犯罪捜査といった幅広い分野で応用されている。本実習では、DNAやRNAの基礎的解析法の実験手技や原理を学び、今後獣医師として必要な基礎能力を養うことを目的とする。
項目:
第1回 核酸実験ガイダンス:核酸実験の原理
第2回 PCR法:PCRの原理、制限酵素、アガロースゲル電気泳動
第3回 DNAクローニング:大腸菌の形質転換法
第4回 組換えタンパク質の精製:組換えタンパク質のアフィニティー精製、SDS-PAGE
評価方法:
出席状況、実習に取り組む姿勢およびレポートにより評価する。
学生へのメッセージ:
生化学と生理学は生命機序を探究する科学で、解剖学とともに獣医学の基礎をなす。病気は生体内の化学反応や生命機序の破綻の結果現れるものであり、これらをよく知ることは病気の原因やその治療法・予防法などを理解し実践する上で重要である。よって、実習には是非積極的に参加して、後々履修する科目の理解に役立てていただきたい。なお、実習には種々の薬品を用いるため、白衣を各自用意して持参すること。