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教育プログラム( 野生動物医学概論 )

授業名野生動物医学概論
対象学年5年前期(選択)
回数7回
担当教員鈴木 正嗣、淺野 玄(岐阜大学)
世話教員渋谷 泉(鳥取大学)

実施方式:

多地点制御遠隔講義システム(1~4回)と夏休み集中(教員移動)(5~7回)

概要:

獣医師の職務として、感染症や外来生物への対応、被害管理等を通じ「個体群レベルでの野生動物管理」に関わる機会が増えている。そこで本授業は、獣医師として認識しておくべき野生動物関連の基礎事項(生態学や社会科学的な内容も含む)や技術を講じ、野生動物対策として想定される諸業務に不足なく対処するための知的・技術的基盤の構築を目的とする。なお、6〜7回目の授業では、一部にデモンストレーションや標本観察等を取り入れる。

項目:

第1回 野生動物管理の事例紹介と獣医師の役割

第2回 生態学と保全生物学の基礎知識

第3回 野生動物個体群における重要な疾病と対策

第4回 捕獲および不動化の方法と留意点

第5回 年齢査定と繁殖状況評価の手法

第6回 個体群動態学の応用(標本の観察と生命表の作成)

第7回 野生動物の各種ハンドリング方法

評価方法:

試験の結果により評価する(出席5回未満の者には受験資格を与えない).60点以上の者を合格とする.不合格の者には,原則として1回のみの再試験を実施する(再試験においても60点未満は不可とする).

学生へのメッセージ:

野生動物対策における獣医学の実効性は,生態学や保全生物学の基礎知識があって初めて発揮されます.獣医学的ではないと感じられる内容も一部に含みますが,それは表面的な印象かもしれません.常に獣医学との関連性を考えながら受講して下さい.また、野生動物医学の役割は、「動物体に刻まれた生態学的情報を正確に読み取り、それを個体群や生態系の管理に活用すること」と言い切っても過言ではありません。関わりの範囲は限りなく広く、遺伝子から景観にまで及びます。本授業を通じ、その醍醐味の一端を味わってみてください。

参考図書など:

高槻成紀・粕谷俊雄(編)/哺乳類の生物学1〜5/東京大学出版会 鈴木正嗣(編訳)/野生動物の研究と管理技術/文永堂出版 鷲谷いずみ/生物保全の生態学/共立出版株式会社 日本生態学会(編)/生態学入門/東京科学同人

 

 

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