鳥取大学・教育研究林
蒜山の森、三朝の森、伯耆の森、湖山の森

鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター
FSC)森林部門

Tottori University Forests
Field Science Center, Faculty of Agriculture, Tottori University

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新着情報

2008.8.27更新

使用願の書式を改訂しました。

pdfおよびdoc形式で以下からダウンロードできます。

PDF WORD

使用願は蒜山の森については直接蒜山の森(hiruzen@muses.tottori-u.ac.jp)にメール添付かファックスで送ってください。

その他の教育研究林についてはFSC事務部(uene@adm.tottori-u.ac.jp)に送ってください。

蒜山の森の案内図

 

教育研究林での活動

2008年度

環境共生科学実習(蒜山の森)

フィールドサイエンス入門(蒜山の森)

真庭森林教室(蒜山の森)

三朝森林教室(三朝の森)

伯耆森林教室(伯耆の森)

遊歩道整備(湖山の森)

中学生のジャングルジム体験(蒜山の森)

高校生のブナ林探検

野鳥の会バードウオッチング(三朝の森)

 

2007年度以前

フォレストライクのHP

第2回鳥取大学教職員および家族のための森林教室「早春の森を歩く」
日時 平成19年4月28日(土)〜29日(日)終了しました。
場所 鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター教育研究林「蒜山の森」案内パンフレットはここをクリックしてください。

名称変更鳥取大学農学部 附属演習林は、 200541日より、「フィールドサイエンスセンター森林部門」に名称 が変わりまし た。蒜山演習林・三朝演習林・溝口演習林・湖山演習林は、それぞれ教育研究林「蒜山の森」、「三朝の森」、「伯耆の森」、「湖山の森」になりました。


森林教室200572930日に「伯耆の森」の森林教 室 81719日に「蒜山の森」の森林教室を行 いました。それぞれ地元の小学生(高学年)対象で、蒜山の森に泊まり込んで、樹木観察、森林管理体験、広葉樹林探検などのプログラムを行いました。参加し た小学生たちは、頭・体・心が鍛えられてすがすがしい顔で帰っていきました。

中学生の林業体験研修2005524日に大阪門真第7中学校 62日に大阪狭山中学校722日に追手門学院大手前中学校725日に大阪大蓮小学校の生徒たちが蒜山の森に林業体験研修にきました。 樹木の識別を中心とした自然観察や森林管理体験としての枝打ちなどを行いました。最初は慣れない手つきでしたが、終わる頃には見違えるほどうまくなりまし た。


3年生の森林科学実習20055916日に森林科学コース3年生を対象とした森林科学実習IIが蒜山の森で実施されました。 様々なプログラムを1週間泊まり込んで実習しました。最後はジンギスカンで打ち上げをしました。

冬山実習】 森林科学コース3年生の23日の冬山実習が蒜山の森で行われました。参加者は学生19名、TA2名、指導教員2名の合計23名です。プログラムは、初 日(2005221日)がクロスカントリースキー練習と夜に冬芽による樹木同定、2日目はク ロカンによる森林踏査とスノーシューによる雪害観察、夜は環境と東洋医学に関する講演会、最終日は薪割り・火起こし・豚汁作りでした。雪のち晴れ という天候に恵まれ、樹木の冬芽や動物の足跡も観察できました。クロスカントリースキーは初めてという学生がほとんどでしたが、みんなとても上達して、雪山を楽しみました。

教職員のための森林教室200535日(土)〜6日(日)に鳥取大学教職員のための 森林教室を蒜山の森で行いました。内容は、冬山実習に準じたプログラムで、初日はスノーシューによる冬芽や動物の足跡観察、2日目がクロスカントリース キーによる森林の散策です。詳しい内容は実 施要項をご覧下さい。蒜山インターチェンジから蒜山の森までのルートは蒜 山の森の案内図をクリックしてください。蒜山ICから蒜山の森まで車で10分くら いです。鳥取からは車で1時間半から2時間くらいかかります。


はじめに

鳥取大学フィールドサイエンスセンター森林部門は、本部(苗畑および見本林を含む)と4つの教育研究林 (合計約 800 ha)から構成されています。本部および湖山の森は鳥取市内にありますが、蒜山、三朝、伯耆の3つの森は、それぞれ岡山県真庭市、鳥取県東伯郡三朝町、鳥取県西伯郡伯耆町に位置しています。蒜山の森にはスタッフが常駐し、森林の管理と生産、様々な研究と教育、森林科学実習冬山実習などがとくに活発に行われています。蒜山の森は岡山市を流れる旭川の源流部、三朝の森は倉吉市を流れる天神川の源流部、伯耆の森は米子市を流れる日野川の源流部に当たり、地域の水資源涵養に貢献しています。また、湖山の森は鳥取空港に隣接した砂丘地に位置していて、周囲の環境保全に貢献しています。

鳥取大学フィールドサイエンスセン ター森林部門では、生産や管理だけでなく、それぞれの教育研究林に特 徴的な豊かな森林資源を活用した教育・研究・地域貢献に力を入れています。蒜山の森、伯耆の森、三朝の森では、それぞれ真庭市、伯耆町、三朝町と連携して、地域の子どもたちを対象とした森林教室「森に学ぶ」を実施しています。また、蒜山や大山鏡ヶ成の国民休暇村に宿泊する大阪や神戸などの中学生・高校生を対象とした枝打ち・間伐・下刈りなどの森林管理作業を体験してもらう「林業体験研修」も実 施しています。最近では、追手門学院大学大手前中学校、門真第七中学校、狭山中学校、神戸大学発達科学部附属中学校の生徒たちが来てくれました。さらに森林管理やシイタケ栽培の手伝いとして、学生の インターン シッおよび森林ボランティアも行っています。これらの事業は来年度からも継続していく予定です。

鳥取大学フィールドサイエンスセンター森林部門に は、森林生態系管理学研究室と生態工学研究室の教員がおり、環境共生科学コー スの学生および大学院農学研究科の大学院生が所属して、それぞれの教育研究林および国立公園大山周辺の広葉樹林などを中心とした天然林の生態学的研究および保全生態学的研究を行っています。

 

教育研究林の概要

蒜 山(ひるぜん) 三 朝(みささ) 伯 耆 (ほうき) 湖 山(こやま)

山の森:大山 (標高1729 m)の南東、標高560 870 mにあります。蒜山高原の西北端に当たり、西側が鳥取県日野郡江府町に接しています。面積は573 ha で、人工林216 ha、天然林344 ha、その他13 haから構成されています。天然林の主要樹種は、コナラ、ミズナラ、ブナ、クリ、クヌギなどの落葉広葉樹で、一部には樹齢150年を超えるブナやコナラなどの大径木も存在しますが、大部分は伐採後および火入れ後に成立した二次林となっています。これは、第2次世界大戦までは軍馬の放牧地として使われ、伐採および 火入れによって 草地として維持されていたためです。現在では、伐採と火入れという最終撹乱の質の違いによチて、異なった植生が成立しており、人為的撹乱の影響を調べる研究フィールドとしても貴重な森林となっています。土壌は、火入れと関係があるといわれる真っ黒な「黒ボク」です。高さ20 mの森林観測用ジャングルジムや広葉樹開発実験室などの研究施設や宿泊施設が整っているため、環境共生科学コースの学生を対象にした実習や森林生態系に関係する卒論のための調査、教官・大学院生のフィールド調査など、4つの教育研究林の中でもっとも多く利用されていま す。

三朝の森:標高7001100 mに位置し、倉吉市内を流れる天神川の源流部となっています。面積は186 haで、人工林48 ha、天 然林101 ha、その他37 haです。標高800 mから上は積雪が2 mに達し、背の高いチシマザサが多く分布しています。天然林は大部分が広葉樹二次林で、過去に薪や炭の生産のために伐採された森林です。ブナ、 ミズナラ、ミズメ、コシアブラ、リョウブなどの落葉広葉樹類が混生しています。放置しておけば元のブナ林に復元されるのか、尾根、斜面、谷という地形の 違いによって遷移過程に違いがみられるのかどうか、現在調査中です。標高の高い気象条件の厳しい立地での植生復元に関して、新たな知見が得られるものと期待されています。地域の木材でソローのキャビンと名付けた簡素な小屋を建てました。地域の子どもたちの森林教室などに活用していきます。

伯耆の森:大山の西麓に位置し、桝水高原下の標高350640 mにあります。これまでは溝口演習林と呼ばれていました。面積は33 haで、人工林16 ha、天然林17 haで す。天然林を構成する樹木の多くは、樹高が高く形質の良い天然生アカマツ(ダイセンマツと呼ばれる)であり、純林状態の二次林を構成しています。全国的に マツノザイセンチュウによる松枯れが進行している現在、伯耆の森のアカマツは極めて貴重な存在となっています。平成14年度より、アカマツおよび広葉樹 類の更新に関する大規模な野外実験を始めました。これは、アカマツ林が伐採された跡地に、かきおこし、地上部刈り取り、何もしない対照区という3つの調査区を設定して、それぞれの調査区でどのような樹種が優勢になってくるかを追跡調査するものです。

湖山の森:鳥取大学キャンパスの近くに位置し、鳥取空港の 駐車場に隣接 しています。海岸から5001000 m内陸にあり、標高は3 28 mの砂丘地です。面積は4 haで、空港道路の左右に分かれています。植栽樹種はクロマツが中心でしたが、ほとんどがマツノザイセン チュウの被害を受けました。砂防樹種として、ニセアカシア、オオバヤシャブシ、イタチハギなどの広葉樹が植栽されています。また、鳥によって種子が散布されるアカメガシワ、シャリンバイ、ヌルデなどの樹種が自然侵入しています。まるで鳥たちによって作られつつある森林のようです。200267日には学生たちと一緒に、マンシュウマメナシとハマナスの苗(園芸学研究室提供)を植栽しました。毎年、鳥取大学の学生たちや附属中学校の生徒たちが下刈りと遊歩道の整備を手伝ってくれています。将来的には一般市民にも公開していく予定です。キャンパスから近いため、学生の実習地や卒論対象地としても活用されています。

 

鳥取大学フィールドサイエンスセンター森林部門における教育・研 究・地域貢献

(1)教育
鳥取大学フィールドサイエンスセンター森林部門ンの4つの教育研究林における教育として最も利用者数が多いのは森林科学コースの学生実習です。また、卒論 のための学部学生の利用、研究のための大学院生による教育研究林の 利用は、少人数による長期滞在型が多く、他学部や他大学の利用者についても、教育研究林の有効利用という観点からこれからも積極的に受け入れていく必要が あり ます。

(2)研究
鳥取大学の森は、これまで森林に関する試験・研究の中心的フィールドとしての役割を担ってきました。すなわち、フィールドサイエンスセンターの教官および 森林科学に関係する講座 の教官、さらに大学院学生、学部学生などによって多様な調査や研究が実施され、とくに広葉樹に関して多くの優れた成果を上げてきました。

(3)地域貢献
鳥取大学の教育研究林は、大学生・大学院生の授業で用いられるだけではなく、 4つの森 の豊富な森林資源を利用した森林教室および林業体験研修を平成12年度から実施しています。今後とも、地域の子どもたちや大阪・神戸の中学生・高校生を 対象とした地域貢献事業を行っていく予定です。

 

定期刊行物

鳥取大 学フィールドサイエンスセンター森林部門では、隔年で「鳥取大学演習林研究報告」を刊行して きました。また、豊 富な広葉樹天然林資源を生 かした教育・研究に力を入れており、広葉樹 開発実験室では、原則として演習林研究報告と重ならない隔年で「広葉樹研究」を刊行しています。


国立情報学研究所の論文情報ナビゲータで検索するには下をクリックしてください。
Search CiNii

 

ジャンプ

森林生態系管理学研究室農学部
フィールドサイエンスセンターホームページ
図書館鳥取大学全国大学演習林協議会


これからの主な課題

(1)教 育:森林生態系の構成要素としての植物・動物・菌類・環境条件など、地域の自然 環境・生物多様性保全の場としての認識が前提となります。大学生・ 大学院生に対するフィールド教育およびインターンシップ&ボランティア、地域の子どもたちや一般市民の社会教育など、他大学の学生を含む様々な人々に対して自然 教育・環境教育の場を提供します。
(2)研究:人為的撹乱を受けた二次林の修復過程を明らかにするため、広葉樹 林の種組成・構造・動態に関する長期継続調査を始めました。様々な野外実験地 や森林観測用ジャングルジムを設置して、広葉樹林を構成する樹種の生態的特性と環境保全機能を明らかにし、広葉樹林の管理技術を体系化します。さらに様々 な研究に対応する ためには研究対象林としての維持管理も重要です。
(3)地域貢献:鳥取大学教育研究林の森林生態系は、大きな河川の源流部として地域の生態系保全に貢献しています。また、将来の地球を担う子どもたちを対象とした森林教室や林業体験研修による頭・体・心の教育の場、様々な活動を通した 地域の人材交流の拠点としての役割も担っており、研究者・教育者・技術者・地域住民・行政などが協働して森林生態系の保全や教育に関わることも重要な課題です。

今後とも鳥取大学の森の有用な森林資源・人的資源を活用して、広葉樹林生態 系を中心としたフィールド科学の教育・研究拠点として、さらに地域の自然および地球環境の保全に貢献していきたいと考えています。



鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター森林部門

スタッフ

教員
佐野淳之(森林生態系管理学教授)
日置佳之(生態工学教授)

FSC事務部
上根恵子(事務補佐員)

蒜山の森常駐スタッフ

電話:0867-66-3100
メール:hiruzen@muses.tottori-u.ac.jp

技術職員
松原研一(技術主任) 東尾弘美(技術職員)

林業技能補佐員
小谷好正 福富昭吾 

非常勤職員  槙本小百合

(蒜山の森スタッフの集合写真はここをクリック!)


鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター森林部門
680-8553 鳥取市湖山南4-101
Tottori University Forests, Field Science Center, Faculty of Agriculture, Tottori University
Tottori 680-8553 Japan

利用申請手続きなどに関する問い合わせは農学部業務係(uene@zim.tottori-u.ac.jp

または蒜山の森(hiruzen@muses.tottori-u.ac.jp

このホームページに関しては佐野淳之(jsano@muses.tottori-u.ac.jp) までお願いします。

作成:1999519日;最新:2008827



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