フードシステム科学コースの教育研究分野

鳥取大学農学部
フードシステム科学コース

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更新日 2008-12-03 | 作成日 2007-10-03

教育研究分野の紹介

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食環境経済分析学研究室

副学部長・教授 能美 誠

nohmi.jpg                            「食」を取り巻く環境は,食料の生産をめぐる環境,生産資材・食料・食品の流通・販売をめぐる環境,食料・農業・農村政策の内容、農村経済環境、地域社会環境,農業技術内容・水準等、幅広い領域にわたっています。本分野では,こうした「食」にかかわるさまざまな環境条件を経済学的視点から分析・評価し,農業・農村や食料消費社会の発展に資するための基礎知識・理論や,食環境に関わる社会現象を分析するための方法,および食環境改善のための計画手法について教育し,またそれらに関わる諸問題の研究を行っています。
 したがって,たとえば安全・安心な食料・食品の生産や低コストでの農産物生産が定着するための経済的条件の検討,食料生産の基盤である農村地域の抱える社会問題の分析等,さまざまな課題に取り組むことができます。

消費者行動科学研究室

教授 松田 敏信

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狂牛病,食中毒,偽装表示など,食の安全性に対する消費者の関心が高まっています。消費者行動科学分野では,消費者の視点から食料需給の現状を分析し,将来の予測を行います。済学と統計学に基づいてデータを読みとる方法を学び,パソコンを用いた実習でデータ解析のノウハウを体得します。寧な指導によって,全くの初心者でもデータ解析とプログラミングの技術が自然に身に付きます。関心と意欲のある諸君をお待ちしています。大学院への進学希望者も歓迎です。

農業経営学研究室

副学長・教授 小林 一

kobayashi.jpg                              農業の生産活動を担うのは個々の農業経営です。私たちの研究室では、その農業経営の組織や運営の諸活動を科学的にとらえるための基礎理論を学びます。そして,農業経営の育成,経営法人化、WTO体制下の経営支援対策等、我が国農業が直面する経営問題について実践的な教育研究を行っています。

農業経営管理学研究室

准教授 松村 一善

matsumura.jpg                             農業経営という活動は,土地と労働と資本を組み合わせて行われています。これら三つの要素をうまく組み合わせて運営すると,効率的な生産が行われ,多くのもうけがもたらされます。ところが,現実の経営では必ずしも効率的な生産が行えていません。それはなぜでしょうか?
 私たちは,このような経営が直面している問題の解決方策,および経営発展のメカニズムとそのための支援方策に関する教育研究を行っています。

ファーミングシステム学研究室

教授 佐藤 俊夫

satoh.jpg                               ファーミングシステム学は,社会経済の歴史と連動した農業生産力,特に土地=地力維持を基軸とした労働手段・労働対象に係わる諸技術体系の発達史,すなわち,農法史の観点から、日本農業(農法)のあり方・展開方向を考察する分野です。
この応用領域として,食の安全性に資する有機農業(農法)論や砂漠化防止や乾燥地農業の展開に貢献できる乾燥農法論が位置しています。

流通情報解析学研究室

准教授 万 里

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農畜産物市場の安定及びグローバル情報化社会における農畜産物競争力の強化を図るため,本研究分野では市場流通情報を利用し,統計学の手法を用いて経済学の視点から分析を行い,より迅速,低コスト,合理的な流通方法を研究します。この中で,特に農畜産物の市場価格変動が激しいことに着目し,価格変動の予測方法を研究し,市場の安定を図ると同時に,農家経営における最大収益を得るための出荷・流通戦略を研究します。

会計・経営システム学研究室

教授 古塚 秀夫

furutuka.jpg                              この分野では,食品工業,食品流通業,外食産業などの食品産業を対象として,会計学や経営学を基礎から応用まで学ぶことによって,経営に関する情報処理能力や社会経済の動向を読み取ることができます。
卒業後は,食品産業を担う企業の財務・会計部門や経営管理部門で,身につけた力を発揮するエキスパートとして活躍できます。また,会計学に関する高度な専門知識を修得するために,大学院へ進学するとも歓迎します。

国際農業開発学研究室

准教授 安延 久美

yasunobu.jpg                           どうしたら豊かな社会が築けるのか。そのためには,持続的な社会(農業・農村)の発展が不可欠です。また,限られた資源を有効に管理・運営することも求められています。開発途上地域の「農業という営み」について調査研究することを通して,社会の仕組み,そこでの人と人のつながり,社会の抱える問題点などを読み取り,本当の豊かさについて考えていきたいと思います。