鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

教員詳細

特命助教

横江 祈

Inoru YOKOE

所属
附属動物医療センター
講座
臨床獣医学
主な担当科目
総合参加型臨床実習 プレクリニカル実習

研究の概要

獣医療における超音波を用いた診断・治療の可能性を拡げる

現代の獣医療において、超音波装置は幅広い疾患の診断や治療に利用されています。私は、主に超音波造影剤であるマイクロバブルを組み合わせることで、その有用性をさらに拡げようと日々研究を行っています。また、超音波以外にもX検査、CT検査、MRI検査といった各種画像検査に興味を持って診療を行っています。今後は、これらのモダリティを用いた研究を展開していきたいと考えています。

超音波とマイクロバブルの応用例

超音波とマイクロバブルを組み合わることで、造影超音波検査が可能になるだけでなく、近年では薬剤送達などの治療を実施する試みが注目されています。

主な研究テーマ

超音波とマイクロバブルを用いた新規がん治療の開発

マイクロバブルは、脂質やタンパク質の殻に、空気などのガスが包まれた構造を持つ物質です。一つの粒子の直径は1-10μmと小さく、超音波検査の際に「造影剤」として血管内に投与されます。超音波にさらされたマイクロバブルは膨張や収縮などを起こし、生体に対して様々な効果を発揮します。そのなかでも薬剤送達効果に着目し、局所のがんに対して抗がん剤を効率的に送達する、新規がん治療法の開発に取り組んでいます。

マイクロバブルに超音波を照射することで、血管がゆるんで薬剤が漏れ出しやすくなると考えられています。

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