教員詳細
准教授
岩永 史子
Fumiko IWANAGA
- 所属
- 生命環境農学科
- 担当教育コース
- 里地里山環境管理学
- 教育研究分野
- 樹木生理学
- 主な担当科目
- 樹木生理学I,樹木生理学II,森林保護学
- 研究に関連する高校教科
研究の概要
樹木の成長特性を理解し、利用や管理、保全に役立てる
樹木は水や光、無機養分などさまざまな条件に応じた成長を示し、その成長様式・応答も種によって異なります。森林を適切に管理・利用するためには樹木の環境適応を理解することが必要不可欠です。本分野では樹木の成長特性や水利用特性などの生理的特性と環境との関わりについて調査・研究を行っています。
野外調査での分析試料採取の様子
圃場での栽培実験のほか、野外での植生調査を行っています。野外に生育する樹木の特性を理解するために、試料を採取して室内で分析実験を行うこともあります。
主な研究テーマ
冬期カエデ属樹木の水利用特性
鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター・「蒜山の森」は大山の南側に位置します。当該地域は世界の豪雪地域の南限に位置し、気候変動の影響が表れやすい地域でもあります。メープルシロップの原料として知られるカエデ樹液は、鳥取では年明けから3月頃にかけて流出しますが、その流出には気温の変動が大きく影響します。本研究室では環境要因と樹体内の生理的要因との関連性を調査し、樹液流出を制御するプロセスを明らかにしようとしています。
樹木の樹脂生産を中心とした防御応答プロセスの調査を行っています
樹木が防御応答によって生産する防御物質は、日常の様々な場面で活用されています。日本では漆器や松脂が日用品の生産や文化財修復に利用され、ゴム(ラテックス)やワックスは化学製品に、糖を主体とする分泌物は食用材料として、沈香・没薬は化粧品・嗜好品・宗教儀式に利用されます。樹木の防御応答とその生産機構を明らかにすることで、防御物質生産の基礎になるだけでなく、樹木の保全や管理に役立たせるための基盤を形成します。
