教員詳細
助教
柴﨑 茜
Akane SHIBASAKI
- 所属
- 生命環境農学科
- 担当教育コース
- 植物菌類生産科学
- 教育研究分野
- 果樹園芸学
- 主な担当科目
- 生物系基礎実験演習I
- 研究に関連する高校教科
研究の概要
果樹産地を未来につなぐ!果樹の安定生産技術の開発
果樹産地では、高齢化や深刻な担い手不足が進み、年々栽培面積が減少しています。果樹園芸学研究室では、ナシを中心とした果樹の生産技術に視点を当てて、果樹生産における問題解決に寄与できる研究を行います。
大学農場のナシ園
大学には200種類以上のナシが保存されています。これらの遺伝資源を活用しながら、研究を進めます。
主な研究テーマ
果樹の花粉採取技術に関する研究
ナシ、リンゴ、スモモ、オウトウ等の果樹では、結実安定のための人工受粉が行われています。一方、数年前より受粉に使用する花粉の輸入が停止され、産地では花粉不足が問題となっています。一般的に、花粉の採取適期は開花直前の「風船状期」とされており、それより早くても、遅くても採取効率が低下すると言われています。一方、ナシにおけるこれまでの研究で、すべての品種で必ずしも風船状期が採取適期とならないことが明らかになっています。本研究では、様々なナシ品種の採取適期とその差が生じる要因を解明し、効率的な花粉採取技術の開発を目指します。
開花期のナシ花蕾の様子です。
AIを活用した果樹の生育判定に関する研究
果樹は1年1作であるため技術習得に長い年月を要し、後継者が育ちにくいという問題があります。また、広大な果樹園において生育状況を細かく把握し、管理作業に反映させることは容易ではありません。本研究では、ナシやリンゴの結実状況や枝の伸長状況に着目し、深層学習モデルを用いて画像から生育状況を判定するシステムを開発します。AIを活用した生育診断が可能になれば、経験が浅い生産者の技術向上や園地管理の効率化につながります。
緑枠の部分が「ナシの幼果」としてAIに判定されています。
ナシの台木に関する研究
ナシをはじめとする多くの果樹では、安定生産のために台木が利用されています。現在、ナシの台木は種子繁殖により増殖されていますが、品質が必ずしも均一とならないことから、挿し木による繁殖技術の確立が求められています。リンゴやブドウ等の果樹では、台木により樹体の生育をコントロールする技術が導入されていますが、ナシではその研究が十分に進んでいません。本研究では、台木の様々な形質に焦点を当て、台木の増殖技術や新たな機能を持つ台木の開発に取り組みます。
ナシの緑枝挿しを行っています。
