「ブナの母樹」と呼ばれる、蒜山の森の、ブナの植栽試験地のお母さんの木。
樹齢200年を優に超える巨木です。 この谷すじには、この木と同じくらいの大きさのブナが、一直線上に並んで10本くらい数えることができます。 ブナは材が腐りやすく、台風の被害も受けやすい樹木です。ブナを好む害虫も多いので、巨木が群生しているのはとても珍しいことです。 ブナの木材は腐りやすいですが、葉っぱは反対に腐りにくい性質を持っています。 そのため、ブナ林の中には落ち葉がたくさん敷き詰められて、ふかふかのマットのようになっているのが分かります。 このマットが、雨水をたくさん吸収するために、ブナの水源涵養効果(水を貯めておく効果)は、とても高いと言われています。 また、ブナの実は森の動物たちの大好物です。 ナッツの用に香ばしいので、人間も美味しくいただくことができます。 ブナの実がたくさんなった年は、ネズミやクマは食べるものに困らず、子供をたくさん産むと言われています。 しかし、ブナの実がたくさんなるのは5~10年に1度です。 それ以外の年は、ほとんど実はなりません。ブナの豊作はとってもレアと言えます。 |
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