大山(標高1,729m)の南東、標高560〜870mに位置し、岡山市内を流れる旭川の源流があります。
約586haあり、各教育研究林の中で最も広い面積を持ちます。
その内、約6割は天然林、残りの4割は人工林で構成されており、天然林主要樹種は、コナラ、ミズナラ、ブナ、クリ、クヌギなどの落葉広葉樹です。
一部には樹齢200年を超えるブナやコナラの巨木もありますが、大部分は火入れや伐採後に成立した二次林です。
古くから草地として利用されてきた土地のため、人為的攪乱の影響を調べる研究フィールドとしても、貴重な森林となっています。
大山隠岐国立公園に隣接し、全域が環境省の指定する特別地域となっています。
一部が第二種特別地域ですが、ほとんどは第三種特別地域です。
林内には、文化遺産である「土塁」や、山岳仏教時代に、人々が大山へ参拝するために通った「大山みち」が、多く残されています。
土壌は黒ボク土で、日本で最も黒い黒ボクと言われています。
多くの植栽試験地と、高さ20mで日本最大級の、樹木観察用ジャングルジムがあり、研究活動が活発に行われているとともに、遊歩道も多数あり、森林教室や林業施業体験もされています。
研究施設や宿泊施設が整っているため、学生実習などの教育活動や、調査・研究活動が盛んに行われ、鳥取大学生はもちろん、他大学・他機関の研究者にも多く利用されています。
日本各地で問題となっている、ナラ枯れ病は、まだ確認されていません。