蒜山の森には、多くの植栽試験地があり、トチノキ植栽試験地も、その中の一つです。
蒜山の森の中には、元々トチノキが多く自生しており、林道沿いにも大きな木がたくさん見られます。 蒜山の森のある真庭市が合併する前の、旧川上村では村の木に指定されていたほどです。 トチノキは、適度に湿気のある肥沃な土壌を好み、大木となります。 木材としての性質も良く、昔から家具などに使われてきました。 丸くて大型の種子を渋抜きして、おもちの中に混ぜたものは、栃もちと言って鳥取県の銘菓となっています。 蒜山の森のトチノキには、実験で環状剥皮処理(皮をはいで、実をたくさんつけるようにする目的)をしてあるものがあり、栃の実が鈴なりになることも珍しくありません。 トチノキの花は、ひとつひとつは大きくありませんが、穂状になっていて全体で20cmくらいになり、上に向かって突き出すように咲きます。 初夏には満開になり、とてもきれいです。 |
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