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岡真理子准教授がJAXA宇宙探査イノベーションハブのチャレンジ型研究に採択されました
このたび、農学部生命環境農学科の岡真理子准教授 らの研究課題が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙探査イノベーションハブのチャレンジ型研究に採択されました。本事業は、将来的に研究成果を宇宙探査へ応用することを目的としつつ、 地上での事業化/イノベーション創出の実現性や可能性がある課題に企業・大学・研究機関とJAXAが共同で取り組むものです。本研究課題は2026年度までの1年間実施されます。
【研究課題名】
『月面でのレゴリスを活用したカロリー作物(サツマイモ)栽培の基礎的研究』
【概要】
本研究課題は、資材運搬コスト低減の観点から月面の土壌(レゴリス)を用いることを想定し、可食部が多くエネルギー源として優れたカロリー作物であるサツマイモを対象として月面における作物栽培の基礎的研究を行うことを目的としています。将来の長期有人宇宙活動を実現するためには、閉鎖環境下での循環型農業システムの構築が不可欠です。これまでに国際宇宙ステーションでは葉菜類を中心とした栽培実験が実施されてきましたが、主食となり得るカロリー作物の栽培に関する研究は、まだ十分とは言えません。そこで、本研究では、作物栽培に適した物理化学的特性を有する模擬レゴリスの研究・開発を行うとともに、人工的に制御された閉鎖狭空間におけるサツマイモの高効率栽培技術の確立や3D-クリノスタットを用いた擬似微小重力環境におけるサツマイモの塊根形成機構を明らかにすることで、将来の月面農業の実現に貢献する知見の創出を目指します。
【研究期間】
1年間(2025年度~2026年度)
【研究代表者】
岡真理子(鳥取大学農学部生命環境農学科 准教授 )
【参考】
