鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

教員詳細

教授

竹内 崇師

Takashi TAKEUCHI

所属
共同獣医学科
講座
応用獣医学
教育研究分野
実験動物学
主な担当科目
実験動物学

研究の概要

生殖器粘膜における免疫応答を探る

現代社会では晩婚化が進み、それに伴う出産年齢も高年齢化しています。現在、不妊が社会問題となっており、原因は多岐に渡りますが、生殖器粘膜における細菌や細菌叢の変化が一因と考えられます。このことから、粘膜免疫と細菌との関連性を探ることで、その結果を不妊の改善に役立たせることを目指します。

主な研究テーマ

胎仔発生に対するラクトフェリンの効果

生殖器への病原性微生物感染は不妊の原因の1つですが、妊娠期の母体は胎仔を受容するために細菌の感染が容易であるのに加え、生殖器内には細菌が高頻度に存在していることが分かっています。しかしながら、現在までこれらの細菌感染を防ぐ方法は報告されていません。一方様々な生理活性を持つラクトフェリンは、生殖器内の細菌構成を変化させ、乳酸菌などを増加させる可能性が示されており、妊娠期におけるLFの摂取は、病原性細菌による不妊を改善させる効果が期待出来ます。そこで妊娠時における母体や胎仔の受胎率に対するラクトフェリンの効果について検討することを目的として、さまざまな実験を行っています。

マウス胎仔に対するラクトフェリンの影響様々な生理活性を持つラクトフェリンの効果の1つに、病原性細菌の感染抑制があります。細菌成分であるLPSは胎仔の発生に悪影響を及ぼしますが、ラクトフェリンにより阻止されています。

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