鳥取大学農学部 Faculty of Agriculture, Tottori University

教員詳細

准教授

近藤 謙介

Kensuke KONDO

所属
附属フィールドサイエンスセンター
担当教育コース
植物菌類生産科学
教育研究分野
施設園芸学(フィールド活用部門)
主な担当科目
蔬菜園芸学,園芸学概論,農業基礎演習
研究に関連する高校教科

研究の概要

「食・農・環境」を考え,美味しいものづくりを目指す

「美味しいものをつくりたい」というのが研究テーマです.「つくること」すなわち「栽培すること」には「食」と「環境」も密接に結びついています.例えば,肥料を施すという作業一つに関連することを考えてみても,「食味や品質」,「経費や作業効率」,「土壌や河川への負荷」など様々ことをあげることができます.「食・農・環境」とのより良い関係の構築を模索しながら,美味しいものづくりを目指し研究を行っています.

施肥量の違いがミズナの生育に及ぼす影響

肥料の施す量を変えて栽培したミズナ.栽培期間が同じでも大きさが異なる.

主な研究テーマ

ミズナの硝酸イオン濃度低減化栽培技術

窒素は農作物の栽培に欠かせない肥料成分の一つです.農作物は窒素成分を主に硝酸態とアンモニア態というかたちで吸収しますが,ホウレンソウなどの葉菜類は過剰に肥料を施すことで植物体内の硝酸イオン濃度が高くなることが報告されています.過剰な肥料は,栽培経費の増加や地下水および河川の環境負荷にもつながります.葉菜類の一つであるミズナは,一般的に硝酸イオン濃度は他の葉菜類と比べ低いとされていますが,過剰な肥料を施すことにより硝酸イオン濃度が上昇することを報告しました.そこで,ミズナを用いて硝酸イオン濃度を低減化させる栽培技術の研究を行っています.

水耕栽培で肥料の施す量を変えてミズナに及ぼす影響を検討.

養液栽培における野菜の高品質栽培技術

養液栽培は培地として土を用いず,農作物の生育に必要な養水分を水に肥料を溶かした液状肥料(培養液)として与えて栽培する方法です.また,根域が地面から隔離されていることも特徴で,土壌条件と無関係に農作物を栽培することが可能です.そこで,養液栽培を用いて,培養液の成分や濃度,培地の種類などを検討することで,生産者の作業効率を向上させ,環境への負荷はなるべく少く,高品質な野菜を栽培することを目指して研究を行っています.

養液栽培の一つである砂耕でズッキーニ栽培を検討.

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