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乾燥地における持続的農業のための土地・水資源の適正評価 代表 猪迫 耕二
鳥取大学は、乾燥地における水資源の開発とその利用について、我が国最先端の研究施設と研究成果を有しています。農学部を中心として、これまでにも数多くの海外研究者・研修員、留学生を受け入れ、国際共同研究や国際技術教育を行ってきた実績を持っています。その実績を活かして、現在、集団研修「乾燥地における持続的農業のための土地・水資源の適正管理」をJICAと共催しています。本研修は、単なる水資源開発の手法を教授するだけではなく、水資源開発の更なる段階ともいえる、土地・水資源の適正管理や環境への配慮について重点をおいている点に特徴があります。
中近東、アフリカ等の各国から選考した研修員を毎年10名程度受け入れています。研修期間は、8月中旬から約4ヶ月で、最初の3か月半は鳥取大学における本邦研修、残りの1か月はエジプト国立水研究センター(NWRC)における在外補完研修で構成されています。
本邦研修では、(1)研修員全員が集団で基礎的事項を学ぶ集団基礎研修、(2)研修員がそれぞれ希望する講師の研究室に配属し実験・実習を行う個別応用研修、(3)日本国内の関係する施設や機関を視察する研修旅行から成り、11つの研修グループ(日本の土地・水管理制度、水資源管理、水利施設管理、河川・水質管理、作物・土壌・施肥管理、農村管理、圃場水管理、エネルギー管理、土壌物理性管理、環境影響評価、地理情報管理)を24名(農学部13名、工学部6名、地域学部1名、乾燥地研究センター3名、他大学1名)の講師が担当しています。
また、 (4)自国と似通った乾燥地という環境で実施する在外補完研修で、本邦研修で学んだ知識と経験を自国に適用できるよう修正します。研修の最後には、各研修員が研修の成果をもとに、帰国後のアクションプランを作成し、その発表と意見交換を行います。
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