【研究テーマについて】 澁谷 泉 教授
(動画時間: 2分34秒)
「先生の専門分野」
私は獣医生理学教室という教室を担当しておりまして、生理学というのは、生きているものが生きていくためにどういう機能をもっていて、命というものがどう言う形で存在しているのか。例えば心臓が早くなったりとか、夜眠くなったりとか、血糖値が下がってくるとお腹が空いたりとか、そういうメカニズムですね。機能がどういう仕組みで成り立っているというのを研究し、そしてそれを教育する分野なんです。
「研究テーマ」
その中でも特に専門は神経です。神経と言うのは、機能の中でも司令塔の役割なので、その司令塔として神経系がどうやって末梢の、体全体の情報をキャッチして、それをどう統合して、どういう命令を出しているかという仕組みを研究しています。
「この分野を選んだ理由」
おそらくは、一番わかってないところが脳神経なんですね。アメリカでもレーガン大統領がいた頃に、大きな研究費用を国の政策として、神経科学の分野にね、たくさん投じたんですが、それは人類が、特に生命科学に関して、やり残したところが脳神経であるということで、もっともわかってない。しかも重要だというところだと私は思っていますので、そういう意味で、神経をやっているということですね。
「獣医学・動物生理学の楽しさ」
基本的には、獣医学科に入ってくる学生は動物が好きな学生ばっかりです。私も30何年前はそうだったわけですけれども、その動物が好きだという気持ちが、まず最初に一番大事だと思います。好きな動物が病気になったり、死んでしまったりすることは非常に悲しいことで、それを直すにはどうしたらいいのか?という、最初は、出発点はそういうところだと思いますね。それが少しでも苦しみをやわらげたい、或いは、少しでも長く、自分たちと一緒にいたい、いてほしいという気持ちが、やっぱり最大のポイントかなと思います。