ユニークで特徴ある 農学研究科（修士課程）で学んでみませんか 鳥取大学大学院 農学研究科 研究科長 田村　文男

　農学は、私たちが生きてゆく上で最も重要な食糧の生産、加工、流通、あるいは、食糧の生産や人間社会を取り巻く環境に関わる学問で、今後の人類の生存すら危ぶまれる現代でより重要性を増しつつあります。

　これまで、鳥取大学農学研究科では常に地域の問題をとらえ、研究を継続的に進め、世界的な研究へと深化させてきました。梨、乾燥地、きのこ研究がその代表例です。これらの研究は、地域の農林畜産業の振興に大きく貢献してきましたが、現在では、日本・世界をリードするより先端的・学際的な研究へと進化してきており、世界へ向けて積極的に情報発信をしています。さらに、これら先進的な研究で得られた、菌類きのこやニホンナシなど世界レベルの遺伝資源を保有しております。

　以上のような特色ある研究を生かし、より高度な大学院教育研究へと発展させるため，平成21年4月に獣医学科の一部と３つのセンター（乾燥地研究センター，菌類きのこ遺伝資源研究センター，フィールドサイエンスセンター）を加え，「フィールド生産科学」，「生命資源科学」，「国際乾燥地科学」の3つの専攻に改組いたしました。そして、深い専門知識と倫理観・国際性を備えた真に実力のある研究者や技術者の養成に取り組んでいます．

　鳥取大学大学院農学研究科では国際的な視野を持って，何事にも積極的に取り組む大学院生を期待しています．充実した教育研究施設をもち、かつ豊かな自然に恵まれた鳥取の地で，農学を楽しみ，究めてみませんか．